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見出しマングローブ

マングローブの生き物たち

シオマネキ

マングローブの生物多様性

ここではたくさんの生き物たちが暮らしています。そしてそれぞれの生き物たちがマングローブや干潟の恩恵を受けながら、密接なつながりを持っていたりします。ここでは私たちが活動しているエリアの生き物たちを中心に紹介したいと思います。
沖縄県内の各地にマングローブが生育しています。そしてたくさんの生き物たちがその周辺地域で暮らしています。空から陸、そして水の中まで多様な生態系を形づくっている生き物たちです。サギやシギの仲間は干潟や水辺で食事をしたり、シオマネキやオサガニは干潮時に現れます。ミナミクロダイのように汽水域で活動している魚もいればミナミトビハゼは水から出て活動しています。みなさんもカヤックツアーで、いろいろな生き物たちと出会うことができるといいですね。地域ごとに楽しさいっぱいです。

甲殻類

たくさんの甲殻類(カニやエビの仲間)がいます。汽水域ではテナガエビやヌマエビがみられます。干潮時の干潟ではシオマネキやチゴガニも食事をしています。フタバカクガニは落下したマングローブの葉を食べることも。大型のものではノコギリガザミ(別名マングローブガニ)がいます。

オキナワハクセンシオマネキ

白い扇子をふっているようなイメージがあることから、ハクセン(白扇)シオマネキという名前がついたそうです。風流な名前ですね。

ヤエヤマシオマネキ

ほんとうに南国イメージの名前です。ハサミの下側が細身でスマート、そしてオレンジ色です。ベニシオマネキやオキナワハクセンシオマネキと比べると大きいです。

ヒメシオマネキ

ハクセンシオマネキやベニシオマネキと比べると大きいです。不動指(ハサミの下側のパーツ)には凸凹があります。しかしハサミの喪失後に再生した場合には凸凹ができないそうなので、見分けにくくなります。

ベニシオマネキ

苔が生えているようなところが好きなようです。体色は鮮やかな赤色です。全身が赤い色の個体もいれば、胴体が黒地に水色の模様が入っているおしゃれバージョンの個体もいます。ぜひ観察して探してくださいね。

テナガエビの仲間

沖縄ではタナガーと呼ばれています。手長(てなが)からタナガーなんです。ドクターフィッシュのようにクリーニングの習性を持っています。
→マングローブ域の甲殻類

魚類

水中では汽水域を生活の場としている魚たちが。ミナミクロダイやボラ、コトヒキなどもいます。マングローブの複雑な根は魚たちの良い生活場所となっています。海からはミジュンというイワシの大きな群れが入ってきて、それを捕食するためにアジがやってきたりと生存競争も大変です。ミナミトビハゼは水から出ているほうが得意な変わった魚で、マングローブの林床や水辺、干潟にでも活発に活動しています。

ミナミトビハゼ

有明海のムツゴロウに近い仲間です。沖縄ではトントンミーと呼ばれているかわいい魚です。でも実際はかなりな肉食系です。アメンボや小さいカニを襲うことも。

ミナミクロダイ

マングローブ域の代表選手の魚です。水位が低いときでも背びれを水面上から出しながら強引に泳いでいきます。大きくなると50~60cmに成長します。

鳥類

食べ物が豊富なマングローブ域では、サギやシギなどの鳥たちも多く見ることができます。水辺で魚をねらったり、干潟でシオマネキを捕食したりと、ここでも激しい生存競争が繰り広げられています。季節ごとにアカショウビンやクロツラヘラサギなども渡り鳥として現れます。近年ではカラスも多く、シオマネキを大量に捕食することもあるために生態系への影響が心配されます。

アオサギ

マングローブの干潟にはサギやシギの仲間が暮らしています。水辺で魚を捕食したり、シオマネキを食べたりしています。

クロツラヘラサギ

絶滅危惧種です。顔が黒くて、ヘラ状のくちばしをもつことから、そのまんまの名前になっています。私たちのフィールドにも定期的に登場しています。まさに渡り鳥のアイドル状態です。ほんとうにかわいく小さな甲殻類や魚たちを捕食します。

カワセミ

水辺の宝石の愛称があります。英名だとキングフィッシャー、本当に偉大な漁師の名前にふさわしいくらいに上手に魚をキャッチします。

アオアシシギ

足が青というよりは黄緑色です。くちばしは長く、少し上に反りかえっています。
→マングローブ域の鳥類

植物

マングローブと呼ばれている植物は、かなり範囲が広いです。沖縄の海岸沿いでみなさんが見る植物はけっこう、この仲間だといえ、種類も色々です。隣接しているところには、それ以外の植物もいろいろあります。塩水につかることがないように枝や葉を広く展開しながら暮らしています。

アダン

沖縄の海岸でよく見ることができる植物です。これも広い範囲ではマングローブの仲間になります。海岸線が浸食されるのを防いでくれる大切な海岸植物の一つです。パインのようなオレンジ色の実をつけます。

オオハマボウ

沖縄ではユウナと呼ばれています。これもアダンと同様に海岸線の浸食を防ぐ、マングローブの仲間です。ユウナの木の下でというと昔の素敵な海辺のデート場所です。朝に咲くレモン色の花は夕方には赤みを帯びて落下する1日花です。葉はむかしトイレットペーパーの代わりにもなりました。

ソテツ

私たちのフィールドでは、隣接して琉球石灰岩もあります。このような石灰岩の岩盤にはソテツなどががっしりと根を張って暮らしています。塩水につかると枯れてしまうので、水面を避けるように生えています。
→マングローブ周辺の植物

貝類

マングローブの林床内や干潟にはいろいろな貝類が生息しています。特に有名なのがシレナシジミです。干潟ではウミニナの仲間も多く出現することも。

シレナシジミ

シジミの仲間です。マングローブ域の代表選手です。たくさんの水をとりいれて、細かい栄養分を採餌している濾過(ろか)食者です。ゆでると食べることもできます。

ヘナタリガイ

干潮時には大量の貝が現れます。ヘナタリガイですと紹介したいのですが、この件に関しては、私たちにとって分類がむつかしいです。しばらくはヘナタリガイで押し通します(ごめんなさい)。誰か教えてくださいね。

昆虫

マングローブ域やこれに隣接しているエリアにもいろいろな虫たちが暮らしています。

オオゴマダラ

隣接しているところにはオオゴマダラの食草であるホウライカガミがあります。天気が良くて気温が高くなってくると蝶も活発に活動し始めます。陸のエリアとのはざまには蝶道と呼ばれている蝶の通り道があり、オオゴマダラも優雅に飛んでいきます。

イシガケチョウ

タテハチョウの仲間。イシガケは石崖だそうです。マングローブの林床内で給水していることがあります。羽は広げたままです。一見するとボロボロっぽいです。

ツマベニチョウ

シロチョウの中では最大です。羽と幼虫の体液にはイモガイが持っているのと同じコノトキシンという神経毒が含まれているそうです(食べたりしなければ問題ないようです)。
画像はメスです。オスはさらに美しいオレンジ色が入っています。

爬虫類

海と近接しているマングローブ域にはいろいろな魚たちが進入してくる以外にも、時にはウミヘビの仲間が入ってくることもあります。ウミヘビは爬虫類です。シーカヤックで散策中、もしもウミヘビが呼吸のために水面から顔を出しているのを見つけたら、かなり驚くかもしれません(実際はあまりみられません)。ミドリガメのような外来種を見かけることもあるかもしれませんが、本来はここにいない生き物です。

ミシシッピーアカミミガメ

これは本来いてはいけない生物です。ミドリガメという名前のほうがよく知られています。橋の近くの水辺で日向ぼっこしているようにのんびりしているのを見かけたことがあります。スッポンを見たこともあります。外来種の問題はマングローブ域でも深刻です。

ウミヘビ

ウミヘビはコブラの仲間に近いので、猛毒を持っている種類もいます。呼吸のために水面に定期的に浮上します。汽水域は海と隣接しているために、ウミヘビがやってくることもあります。

哺乳類

マングース

マングローブにいるというわけではなく、その隣接しているところに活動範囲を広げたりします。外来種としてとくに有名です。残念ながらハブと戦ってくれることはありません。農作物を荒らします。野生生物を捕食する可能性もあり、生態系への影響が深刻です。

バナースペース

なきじん海辺の自然学校

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