セルフベイリングホール


シーカヤックのシットオントップタイプのデッキにあいている水抜きの穴のことを「セルフベイリングホール」と呼んでいます。ツアー参加者はカヤックに乗った時にこの穴に気が付くと「穴が開いている」とか「水が入ってくる」と驚くことがあります。セルフベイリングホールとは自動的に排水する穴という意味です。ベイルは船などから水や水あか(汚れた水)を排水するという意味があります。手漕ぎボートやカヌー、クローズドデッキカヤックなどは、自動的に水抜きできないので、ベイラー(あかくみ)という道具で自分で船底の水をかきだします。コンパクトな手動の排水ポンプや給水スポンジもカヤックショップで販売されています。シットオントップカヤックはクローズドデッキカヤックと違い、構造上デッキの上に起伏がたくさんあります。





漕ぎ手が座るシッティングスペースや足を置くフットウェル、時にはカーゴスペースとして物を置くことができる窪んだ場所があります。そのためにカヤッキング中にかぶった波がそのようなデッキ上の窪んだスペースにたまってしまいます。雨もそうです。そのもの自体が強力な浮力体であるシットオントップカヤックですが、水が多くたまったりするとカヤックのバランスが悪くなったり、漕ぐときに水の抵抗が大きくなり疲労します。そのために要所といえる場所にセルフベイリングホールという穴をあけています。これがボトム(船体下部 船底)に筒抜けとなっています。



カヤッカーが特別な作業をすることなく、勝手に水が抜けていきます。シットオントップカヤックに欠かすことができないセルフリングホールですが、ときにはこの穴をふさぐこともあります。実はカヤッキング中には逆にこの穴から、いくらかの水がカヤック内に入ってくることもあります。波の状況やカヤックの制動のさい、またカヤッカーが座るポジションや漕ぎ手の体重などいろいろな要素があります。漕いでいるうちにだんだんと自動的に排水されていきますが、乗る漕ぎ手の体重がかなり重い場合などには、カヤックが沈み込んで、ベイリングホールからたえず水が入り込んで、船のバランスに影響を与える場合もあります。荷物を積載している場合も同じです。そのような場合にはゴムやスポンジなどの素材で穴をふさぐこともあります。安全面で考えると漕ぎ手の体重や積載重量、海況に応じての漕ぎ手のペアの組み合わせや使用するカヤックの選択を優先するほうが正しいでしょう。また海水温が低い場合などに水の侵入を防ぎ、体が濡れることでの冷えを予防するために、穴をふさぐ場合もあります。メーカーによってはシットオントップカヤック用のふた(ウレタン素材)を作っています。

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