ジュゴンレスキュー実地研修会
2004年2月4日 今帰仁漁協

 
ゴムボートを使用しての救助です。救助方法にもいろいろなバリエーションがあるのですね。ネットで固定して、ボートで曳航するような形で岸壁までゆっくりと連れていく方法も、今回の研修会で見ることができました。ジュゴンがものすごく重たいので、現場で上に引き上げることが非常にむつかしいと思ったのですが、今回の方法なら大丈夫そうですね。
 
 
ジュゴンの体の下へゴムボートを滑り込ませます。インフレータブルの膨らませることができるゴムボートを用います。あらかじめ、ほぼ空気を抜いておかないと、うまくジュゴンの下に潜り込ませることができないのでしょうね。
 
 
タンクからの空気を入れてゴムボートを膨らまします。スクーバダイビング用のタンクであれば、高圧の圧縮空気が充填されているので、これくらいのボートの容量であれば、問題なく膨らませることができます。手動ポンプだとこうはいかないですね。基本的にこれくらいのクラスのインフレータブルボートの場合は足踏みのフットポンプがついています。それでも救助船の形状によって、使えるかどうかがかわってきますね。デッキが固くないと足での踏み込みができません。そしてボートが小さいと空気を注入する際に救助船が非常に不安定になり危険です。それにポンプのホースも届かないでしょうね。
 
 
だんだんとボートが膨らむにつれて、ジュゴンのからだが水の上に上がってきましたよ。そういえばカヤックもインフレータブルタイプのものがあります。ダッキーの愛称で呼ばれたりしていますよ。携帯性に優れているので、川下りなどで便利です。そして柔軟性があるので、川下り中に、岩などがあっても、壊れにくいです。船自体がエアークッションみたいなものですから。ラフティング(急流下り)も、そんなボートが活躍していますね。
 
 
ゴムボートが十分に膨らみました。ジュゴンはしっかりとボートの上に収まりました。これくらいのインフレータブルボートになるとかなりの浮力がありますね。世界的に有名なものだと、ゾディアックというものがあります。インフレータブボートの代名詞にもなっていますよ。国内メーカーではアキレスが有名です。これも素晴らしい製品がそろっていますよ。大型のものになると船底がFRPになっていて、超頑丈です。そのまま砂浜に乗り上げるなんていうシーンもあります。映画の「彼女が水着にきがえたら」では、そんなシーンがありますよ。サザンオールスターズの曲が流れる中、とても楽しい場面になっています。ただ、そのような大型タイプのものだと、今回のような救助には使えませんね。
 
 
漁港の岸壁へとゆっくり運んできました。
このあと引き揚げとなります。海生動物のレスキューもいろいろなバリエーションがあるのですね。今回はジュゴンがテーマですが、イルカなどの場合も同じような感じなのかもしれませんね。

曳航バージョン
 


2月4日 2004年のレポートより

なきじん海辺の自然学校