脂肪があるから寒くないというのは、、、大間違い

5月の海、泳ぐことができるのかどうか・・・

沖縄は離島では3月に、本島では4月に海開きが行われます。では、海水浴が始まるのでしょうか、、、、、寒い、寒すぎる。
はい、海の安全を祈願する、そして観光沖縄をPRするために早い時期に海開きが行われるのですが、沖縄の地元の人間が泳ぎ始めるのは、だいぶあとになってからです。ほんとうに7月から9月くらいまで、これが沖縄の人にとっての海水浴時期だと感じます。しかし海水温は比較的高いですので、観光を楽しむ方たちの海水浴はもっと長いスパンとなります。
4月から5月にかけては暑い陽射しの下では海につかっても良いですが、水着だけでは寒いので、長く遊ぶということは厳しいです。薄手(2mm〜3mm)程度のウエットスーツでもあれば、かなり楽しく遊べます。6月はまだ梅雨で雨が降る日もありますので、海水浴をするような岸に近いところでは、雨水が流れ込んでかなり水温が下がることもあります。晴れの日が続けば、そのようなこともなく楽しむことができますので、ほんとうにお天気しだいなのです。
旅行会社やホテル、ダイビングサービスなどいろいろなところに聞いてみても、お天気しだいというあいまいな答えが返ってくるのですが、実際そうですので仕方のないところでしょうか。
もしあなたがウエットスーツをレンタルしてもらえるようなサービスを見つけることができたら、これを利用することがおすすめです。
空気中に比べると、水は体の熱を早く奪っていきます。空気中の25倍近くもはやく熱を伝えてしまうからです。ですからたとえどんなに暖かく感じたとしても、海はすばやく確実にあなたの体を冷やします。ご家族連れでぜひ注意していただきたいことなのですが、子どもはとても冷えやすいということです。体脂肪が大人に比べると断然少ないために、とても寒く感じますし、実際に多くの熱を奪われていくのです。お父さんが子どもを海で遊ばせたい気持ちは分かるのですが、このヒートロスと呼ばれる体温喪失には十分注意してくださいね。
そしてまた、女性は一度冷えたら回復しないということです。女性は男性に比べると一般的には脂肪が多いので、はじめのうちは寒さを感じにくいことが多いです(体調によって大きく変わります)。しかし脂肪が多いところには血管が少ないために、一度冷えてしまうと、暖め直す働きが弱いのです。血管自体がヒーターと同じ働きも担っています。温かい血液が血管を通っていたるところに運ばれることにより、各部が暖められるのです。血行ということで考えると分かりますよね。ですから脂肪が男性と比べて多いということは、一度冷え切ってしまうと、暖めなおしてくれる機能が弱いために、冷えのダメージから回復することが大変なのです。
このようなことがありますから、楽しい沖縄旅行で海水浴やスノーケリング、そしてダイビングを体験される際には、けっして無理をしないでください。その日のコンディションに応じた寒さ対策や、ふるえがおこる前に水から上がって体の水分を拭き、乾いたものに着替えるということが大切です。コントロールができないような震えは体の危険信号ですから、このようなサインを見落とさないでください。


なきじん海辺の自然学校