今日は「いい石の日」だそうです。
でも1月4日も「石の日」のようです。
先日は国会議事堂には日本各地からの石・石材が集められてということを紹介しました。
沖縄の風景の中にも、色々なところに石があります。
古い家のつくりにも石が多用されていました。
屋敷を取り巻く壁にも石が多く使われました。
昔はイシデーク(石大工)と呼ばれる技能者が、石を切り出し加工したそうです。
海岸に行くと、昔、石を切り出した跡が残っているところもあります。
今帰仁や本部にもあります。
海岸の琉球石灰岩を切り出して運搬、そして家を作る際に利用しています。
しかし大変な労力も伴うので、みんながこのようにして石の壁を作ることができたわけではなく、ある程度、裕福でなければできなかったと教わりました。
ですから、古い集落には、そのまま「海」の名残りがあるのですね。
石の中に貝やサンゴなどが埋まっていたりします。
昔の家には玄関がないので、目隠しとなるように「ヒンプン」と呼ばれるものが入り口にあります。
これのおかげで、家の中がそとから丸見えになることを防いでいます。
このヒンプンのどちら側から入ってくるかによって、訪問者のことがわかるそうです。
ヒンプンの右側(東側 上手)から入っていると家の主に用事があるお客さんです。
左側(西側 下手)から入ってくると、台所の方にくる近所の方などだったそうです。
おもしろいですね。
東は太陽が昇ってくる方角です。
西は太陽が沈んでいくのです。
屋敷は東に一番座という間取りがあります。
床の間があったりします。
次に二番座といって、ここには仏壇があったりします。
屋敷が大きいと三番座という間取りがあることも。
玄関口がないかわりに、あまはじ(雨端)というひさしが張り出し、これを支える柱の礎石(土台)として、塊状のサンゴを用いることもあったそうです。
そうすれば、木の柱は直接地面に触れないので、雨水などで腐ることもありません。
そして西側には台所があります。
ここは土間です。
ヒヌカンがあって、火の神様を祭っています。
今でも沖縄のホームセンターではヒヌカンキットが販売されていますよ。
自分で家の台所に設置することができます。
おトイレは外にありましたよ。
外には井戸もありました。
子供の頃は外のトイレに行くのがとっても怖かったです。
夜は特に。
だってハブの心配をしなければいけないですから。
トイレ(穴の中)にハブがいないか気をつけなさいと言われました。
かまれた人もいるといわれたりしましたが、実際に被害にあった人と会ったことはありません。
外国のニュースで聞いたことはありますが。
ワーフールという豚小屋兼トイレというのがある家も。
ワー(ウワー)というのは方言で豚のことです。
フールはトイレです。
沖縄は昔、ものすごい循環型の生活でした。
ゴミや人間の排せつ物をそのまま豚さんが食べることができるようになっていました。
上で排泄、下で豚さんが食べる、そして豚さんを人が食べるっていう感じです。
今の生活では想像もできませんよね。
トイレットペーパーとして、ユウナ(オオハマボウ)の葉っぱを使ったりしたので、屋敷にはこの木を植えていたそうです。
私の世代はここまでは体験していません。
衛生上の問題から、このようなシステムは使わないようになりました。
昔は日本各地で、畑に人糞をまいて肥料にしていました(今は禁止されています)。
今でも集落内にワーフールの跡が残っているところもあります。
もうだいぶ少なくなったとは思いますが。
屋敷を取り巻く壁やヒンプン、そしてワーフールなどにも石材(琉球石灰岩)が活用されています。
野面積みや相方積み、布積みなど、石の積み方を観察するだけでも、とても楽しいですね。
海洋博公園内のおきなわ郷土村で、古い民家などを見学することができると思いますので、ぜひ。
イシデーク(石大工)さんの素晴らしい仕事を見ることができるかもです。
今日のカヤックツアーの感想です。
マングローブが素敵でした。またやりたいです。
大自然の中、楽しい解説と優しいお2人のガイド、とっても楽しかったです。ありがとうございました。
大自然とヒロさんナルさんの楽しいガイドに感謝!!
とても楽しかったです!夕焼けもみれて、魚にエサやりもできて、とても充実しました!たくさん写真を撮っていただきありがとうございました
はじめは、とてもこわかったけど、とても楽しかったです。ありがとうございました。