沖縄マングローブカヤックブログ/なきじん海辺の自然学校

沖縄美ら海水族館にいちばん近いシーカヤックマングローブツアーのブログです。

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みんなみんな生きているんだ

いつもマングローブカヤック1時間30分コースの開始時に撮影する風景です。

他のコースでも撮ることがあります。

出発前、いつでも出動できるようにこんな風に並べていますよ。

ツアーの開催時間に応じて、位置を調整しています。

これから干潮で潮が干いていくときは、水際に近くても大丈夫。

でも、これから満ちてくるときは、船が流されると困るので、潮汐のことを考えて、やや上の方に置いています。

ごくまれに計算違いや勘違いで想定よりも早く潮が満ちてくることも。

そんな時はあわてて、少し上に引き上げます。

準備ができてお客さんと乗り場に来たときに、カヤックがプカプカ浮き始めていたこともあります。「これ誰にも言わないでくださいね」(井上小公造みたいに言ってくださいね)。

 

オオハマボウ、赤い色に変わっているのは昨日咲いたものです。

その日のうちに、ぽとりと花が落ちることが多いですが、このように残っていることもあります。

よく見ると種が飛んだものも写っていますよ。

午後2時過ぎなので、まだこんな感じにたくさんの花が咲いています。

これでもしぼみ始めている方なんですよ。

カニの巣穴がありますよ。

 

 

 

 

すごい数ですね。

 

ミナミトビハゼが水辺にいます。

おや、口に何かくわえているようですよ。なんだろう、煮干しみたいな感じです。

なんと、エビです。とても小さいエビをくわえているんですよ。

私たちがカヤックで狭い水路に侵入するとき、浅瀬にいるエビが驚いてジャンプすることがあります。ときには、おったまげて岸に打ちあがることも。

じつはミナミトビハゼはかなりの肉食です。とっても食いしん坊です。打ち上げられたエビを素早く捕まえたんですね。

私たちが来るときにエビが打ち上げられることがあるというのを知っているかのように、水辺に接近してきます。

とても頭が良いというか、食い意地が張っているというか。

エビにとっては災難でした。ちょっと申し訳ないような気になります。

マングローブの水辺では過酷な生存競争も繰り広げられているんですね。

シオマネキたちも一生懸命に採餌しています。

そしてここにも生存競争の真っ只中にいるものが。

それはマングローブの子供です。こんなところにポツンと生えています。

できる事なら、大きく成長してほしいのですが、むつかしいと思います。

川の水の流れは、自然や人工の漂流物も押し流します。

そんなものが直撃すると、ひとたまりもありません。

群生していれば、それぞれが一致団結して、力強く踏みとどまることができるかもしれませんが、群生に至るまでがじつに遠い道のりだといえます。

 

でも、がんばれマングローブ!

こんなに葉も出てきているんですから、大きくなってほしいですね。

 

海のサンゴもそうですが、そこに生えていない理由というのは、さまざまな環境要因で、成育に適さない、成長に至らないということもあるのですね。

乱暴な言い方をすると、あるところにはあるけど、ないところにはないということでしょうか。

 

でも近年は、外来種の問題があります。何らかの要因で、本来ないところに成育したり、在来のものを駆逐し、在来種があるべきところを占有するという問題もあります。

地域によってはマングローブにも同じようなことが起きています。

沖縄本島にあるマングローブを、昔は4種類と紹介していましたが、現在は5種類と紹介しています。

外来のマングローブが増えている場所もあります。

 

 

 

 

 

 

 

コンパクトなマングローブ林でも、そこにはたくさんの生き物たちが暮らしています。

こんな所へ遊びに行くとほんとうに楽しいです。

いきものたちに元気をもらえるような気がします。

マングローブもカニもハゼも元気です。

鳥やセミの鳴き声も、まるでお互いに競争しているかのようです。

風が吹いて、雨が降って、そして太陽の光が照らして、豊かな環境をはぐくんでいます。

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