なきじん海辺の自然学校

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PFD

シーカヤックのPFDについて紹介します



PFD(ライフジャケット)

PERSNAL FLOTATION DEVICE(パーソナルフローテーションディバイス)の略です。変な日本語にすると個人用浮力装置ですかね。一般的にはライフジャケットと呼ばれます。ダイビングではBC(BUOYANCY COMPENSATOR ボイアンシーコンペンセーター)、BCD(BUOYANCY CONTROL DEVICE ボイアンシーコントロールディバイス)と呼ばれているもの使用されます。カヤックで使用されるPFDは、発泡スチロールなどの浮力体がはいているものがほとんどです。ダイビングでは水深に応じての浮力調整が必要になるので、インフレータブルタイプとなっています。スクーバタンクから吸気できます(オーラル、口でも可)。プレジャーボート(一般的な船舶)の場合は、発泡スチロールなどの浮力体のタイプと、炭酸カートリッジで瞬時に膨らませることができるインフレータブルタイプなどがあります。特に国土交通省の認定品を船の定員分装備しなければなりません(桜マークがついています)。自分で膨らませる手動のものと、落水時に自動的に膨らむものなどがあります。航空機の場合は、機内での収納と退避時の事を考えて、炭酸カートリッジで膨らませることができるインフレータブルタイプとなっています。膨らみが足りない場合はオーラル(口)で空気を足すことができます。シュノーケリングのベストなども発泡体のものや、インフレータブルのタイプもあります。特にスキンダイビングのベストは、水面での休息時に給気して膨らませて、水中にもぐる際には排気するデザインになっています。カヌーやカヤックで使用されるライフジャケットに関しては、国土交通省の認可品という規制はありませんが、体重や体格に応じての安全な浮力が確保できるものを使用しなければなりません。最近のニュースでは、テストしたら20秒で沈んでしまった子供用のライフジャケットというのがありました。

海・川・ホワイトウォーター

活動するフィールドによる分類のほうが分かりやすいかもしれません。海か川ということです。さらに川に関してはさらにホワイトウォーターと呼ばれている激流・急流というものもあります。海水か淡水なのかというのは、浮力の違いが重要になってきます。比重が大きい海水のエリアは、浮力が大きいです。海水浴の際も体が良く浮きます。それに比べて、川や湖などの淡水エリアでは液体の比重が小さく、浮力が海よりもありません。海水浴に比べると、学校のプールなどでは体がとても沈んでしまいます。アルキメデスの原理というものがあって、物体が押しのけた液体の重量分だけ、浮力を持っているというものです。海水は塩が溶け込んでいる分、同じ体積でも重く(比重が大きい)、浮力が大きくなります。満水にお湯を入れたお風呂の湯船に入った時に、あふれて出てくるお湯の重さが、浮く力と等しいです。ですから。息を吸うと肺が膨らんで、その人の体積が大きくなるので、浮く力が大きくなります。逆に息を吐きだすと体積が減少して、沈みがちになります。ダイビングでは海中でBCDに給排気することで、水深に応じて浮力コントロールが可能です。圧力で気体は体積の変化が起こるために、浮力も深さに応じて変化するというファクターが加わります。カヌーやカヤックに関しては、川は浮く力が少ないので、海用と比べて、浮力を大きくしているものがあります。その分、すこしボリューム感があるタイプも。顔が水面上に出やすくするために、前面部分(胸側)にボリュームがあるタイプもあります。ひっくり返った際にうつ伏せよりも、あおむけのほうが呼吸が確保できるためです。特にホワイトウォーターは、激流で白く泡立っています。空気がたくさん混ざっていることにより、体積当たりの重さが少なく(比重が小さく)、浮力がとても少なくなります。そのためにPFDも浮力が大きく、胸側のボリュームを大きくしています。リバートレッキングなどでは、滝つぼに接近すると、そのまま水に引きずり込まれて、泳ぎが達者な人でも脱出できないことがあります。ライフジャケットを着用していても、そのまま沈んでしまい、上がってくることができない可能性があります。それほど、白く泡立っている水流はとても危険です。


活動による分類

楽しみ方によって分けると、一般的なレクリエーション、長い時間を漕ぐツーリング、フィッシング、ラフティングやホワイトウォーターなどの急流用です。レクリエーション用のものは、とてもシンプルなものも多いです。脱着がしやすいように前面にファスナーやバックルがついているものが多いです。サイドや肩のベルト調整によって、よりフィットさせられるようになっているタイプが多いです。ツーリング用のものは大容量のポケットがついているものがあります。ひとたび海の出てしまうと、自由にものの出し入れをすることができないための、ポケットに物を収納でき、すぐに取り出すことができます。近年はカヤックフィッシングも人気です。ポケットがついていると釣り用の小物も収納できて便利です。急流用の製品はとにかく浮力が十分で、流れに飲み込まれた際にPFDが脱げたりしにくいようなデザインになっています。ファスナーは壊れてしまうことも考えられるので、すっぽりとかぶってから、サイドストラップでしっかりと固定するものや、複数のバックルでしっかりと固定するものがあります。役割としての分類としてはツアーリーダーなどのガイド用の装備がついているライフジャケットもあります。レスキュー用のベルトをつけることができるものや、ナイフホルダーがついているものもあります。


レスキューベルト

ツアーガイドのPFDにセットされていることがあります。



カウテール

レスキューベルトとセットになります。疲労したカヤッカーの牽引などに使用されます。



エマージェンシーコール

ホイッスル(笛)です。海洋でも聞こえやすいように、音量が大きく出るものがおすすめです。普通の笛は中に玉が入っていたりしますが、水辺での活動では、このようなタイプのものはお勧めできません。中の玉がぬれてしまうと、音がうまく出ない場合があります。



パドルリーシュ

パドルが流れてしまったら大変です。カヤッカーとパドルもしくはカヤックとパドルをつなぎます。

ナイフ

万が一、なにかに引っかかった時、ほどいたり、手で切ったりできないときはナイフが必要となります。航行中に釣りのテグスや漂流しているロープに引っかかることもあります。よく切れるナイフを見なくてもすぐに取れる位置に装着します。

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