なきじん海辺の自然学校

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オオハマボウ(ユウナ)

新型コロナウイルスの影響で、マスク、アルコール消毒に続いてトイレットペーパーがなくなった時期がありましたね。
どうしてなんでしょうか。 昔のオイルショックの時になくなってしまったトラウマなのかもしれませんね。
世の中にはいろいろと代用できるものがあると思いますが、トイレットペーパーというのは、まさにオンリーワンなのかもしれません。
へんな紙だとトイレに流すことができません。 ちゃんと水洗OKでなければ、つまってしまいます。
汲み取りだったときはトイレの角に四角いチリ紙が置いてありましたね。
沖縄では昔、紙が貴重だったので、植物の葉が利用されていたことも。
典型的な海岸植物であるオオハマボウ、方言名(うちなーぐち)では、ユウナです。

昔はユウナの木の下でというと、若い男女のステキなデート場所です。
今はこんなところでデートしないのかな。 ライカムとか、パルコシティとか、大型ショッピングモールに行くのでしょうか。
私自身が感覚がものすごくずれているので、デートっていうのは超苦手です。 昔からまるでダメでした。 何の迷いもなく沖縄そば屋さんっていう感じです。

ユウナの葉っぱは表面がすこしざらついています。 大きさは手のひらよりも少しだけ小さいです。

海が近いところには、ユウナの木があって、周囲の人たちの絶好のトイレットペーパーの生産工場だったんです。 自家用の王子製紙です。
そしてクワの木も、トイレットペーパーに使われたそうです。 こちらはさらにつるつるです。 どちらも一長一短というところです。
ユウナはざらつきがあるので、ふき取るのに適しています。
でも、すこしごわごわするので、お尻が痛くなるかも。

桑の葉は柔らかくて、お尻には優しそうですが、つるつるなので、すこしふき取りにくいかもです。 どちらも、うっかりして、ぺりっと破れてしまうので悲しいですよね。
母親にトイレットペーパーは大丈夫かと聞くと、今でも葉っぱがあるから大丈夫とか言います。 でも、たしかウォシュレットを使っているはずなので、紙自体、必要ではないような気がします。
紙がないとお尻をふくことができないという時代ではないのかもしれませんね。
お出かけすると、よくウォシュレットがついていますよね。
ただ、新型コロナの感染予防のために外出先ではできるだけトイレを利用しないという方も多いそうです。
そういえば、これってTOTOの温水洗浄便座の登録商標ですよね。 でもあまりにも有名なので、このような製品の代名詞になっていますね。 シャワートイレなんて言う製品もありますね。
不思議なことですが、なくなるっていうと洗浄便座で洗って温風で乾かしている人まで、トイレットペーパーを買いに走ってしまうようです。
メーカには在庫が十分にあるということなので、心配するなと言われても、連日のニュースは売り切れて空っぽになった商品棚ばかりが放送されていました。
これって逆効果でしたよね。 沖縄の人もみんな親戚思いなので、トイレットペーパーを買って内地に送らなければと考えた人も多かったはずです。 親心です。
震災で大停電が発生した時も、電池を買って送った人がたくさんいます。
今回も、県内の一部のお店では、しばらくは品切れが続きました。
ちなみに1回あたりのトイレットペーパーの使用量は国内では、沖縄県がダントツで1位だというのをテレビで見たことがあります。 逆に少ない県は、県民も手についたって平気って言ってましたよ。 洗えばいいそうです。 これもびっくりですね。


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